『大陸西遊記』ホーム 中国王朝年表

訪問日:2015年6月中旬


台湾 屏東県恒春鎮 ~ 域内人口 3.1万人、台湾全体 一人当たり GDP 22,000 USD


 ➠➠➠ 見どころリスト ➠➠➠  クリック

  恒春古城と城壁(日本軍の台湾出兵の直後に築城された)
  南門から城壁つたいに東門へ
  北門エリアと馬道
  ホワイト!な 城皇廟
  屏東県恒春鎮の歴史




恒春古城

恒春鎮

さてさて、恒春古城に入ると、南門の正面にあるバスターミナルで全員が下車する。ここにファミリーマートがあり、バス待合所と観光案内所をつなぐ憩いの(唯一の!)クーラー空間になっていた。トイレはバス待合室のものを使うことになる。

下写真左は 南門(別名:明都門)。日本植民地時代には南湾、墾丁方面への 貨物列車の線路が、城門に通されていたという。
南門地区の城壁はほぼ撤去されてしまっている。一部に台座が残されていた(下写真右)。

恒春鎮 恒春鎮

下写真は、東門と周辺の城壁。城壁の上は、西門までずっと上を歩ける。現在の城壁の高さはだいたい3m前後。
なお、この東門を出て、徒歩5分ぐらいのところに、観光名所の一つ、出火がある。

恒春鎮 恒春鎮

下写真は 北門。北門から南門までまっすぐに道路が走る。この北門の特徴は、馬道があり、城壁上へ騎馬が乗り入れ られるように設計されている点だ(下写真右)。この特徴は台湾では、高雄にある 鳳山県城の東門 と、この恒春古城北門の2箇所だけが 現存するという。

恒春鎮 恒春鎮

各城門の上には楼閣が設置されていたようで、 その台座 が保存されていた(下写真左)。
古城内の城皇廟は他の台湾内の古城のものとは比べ物にならないぐらいシンプルだった(下写真右)。なぜか白色ベースでまとめられていた。。。 バス待合室のすぐ後ろにある。

恒春鎮 恒春鎮

それにしても、こんな台湾南部の半島の端っこの城郭であったが、その城域は意外に広いのに驚かされた。
もともと、この城は日本軍による台湾出兵(1874年)の直後、台湾島の防衛強化の一環として清朝により築城されたものである。下の【 屏東県恒春鎮の歴史 】を参照。

西門側には旧市街地が一部、残されている。


  交通アクセス

高尾 鉄道駅の東隣にあるバスターミナルより、乗車。屏東行のバス。 2時間15分ほどかけて恒春古城へ行く。片道299ドル。かなり遠い。

恒春鎮

途中、バスは台湾最南端の半島部分を通過していく。それまでの平野地帯から山脈地帯が続く一帯へ突入する。

嘉義市 内の地震博物館での資料から推察すると、台湾島は東部の海岸地帯での地震が最も活発で、今日現在でも東側の海岸線沿いにどんどん新しい山脈が創造され、 数万年をかけてその山脈の西側が雨風で削られることで、台湾島の西部平原が形成されていったようである。
このように考えると、現在の台湾島の最南端の半島部分も、数万年後には台南市や台中市一帯のような平野が形成されているのもしれない。



屏東県恒春鎮の歴史

現在の恒春鎮一帯には元来、台湾南部の原住民である高山族系の集落・琅橋社(「社」は集落の単位)が存在していた。

清朝末期の1874年5月、日本明治政府により台湾出兵が強行される(派兵 6,000人)。ちょうど現在の射寮庄あたりの海岸線より上陸した日本軍は、台湾南部の半島一帯に戦域を拡大していく(下地図参照)。そして、半島中腹部に居住圏を築いていた高山族系の牡丹社(集落)一帯で最も激しい戦闘が繰り広げられた(牡丹社事件)。

恒春鎮

この戦争中に、清朝より派遣されていた欽差大臣(皇帝直属で、内乱鎮圧・対外重要問題処理などで都度、臨時設置された全権委任担当者)の沈葆楨が一帯を視察した折、台湾島南部の防衛網があまりに未整備であることに危機感を覚え、南端部の内陸地に位置した集落「琅橋社」に要塞(恒春古城)が建設されることとなったわけである。このとき、年中、春のように温かい気候の土地柄から「恒春」と改名され、恒春県役所が開設された。

清朝との調停後、1874年末に日本軍が全面撤退すると、その翌1875年よりすぐに城壁の築城が開始される。 4年がかりの後、1879年に完成する。城壁の全長およそ3km、高さ6.6m、東西南北に 4つの城門を有し、城門楼閣は高さ5.6m、横幅は23mにも達するものとなったという。

日清戦争後は台湾全土が日本領となり、恒春県は高雄州に帰属された。
第二次大戦終了後、台湾島は日本から中国国民党の手に譲渡される。翌1946年に恒春鎮が設置されて、そのまま今日に至る。
日本植民地時代から歴史保存観光地に指定されており、現在、台湾で有名な遺跡巡りスポットの一つとなっている。

お問い合わせ


© 2004-2018  Institute of BTG   |HOME|Contact us