BTG『大陸西遊記』~中之島仙人による 三次元的歴史妄想記~
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江西省 萍郷市 ~ 人口 190万人、 一人当たり GDP 25,000 元


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  萍郷県城跡(萍郷州城)



【 萍郷市の 歴史 】

萍郷市一帯にはすでに十数万年前より人類の生息があったことが確認されており、 約 5000年前には市域一帯で定住生活が開始されたと考えられている。当時は、百越族の一つに分類されていた三苗族が原始的な集落を形成していたようである。

商王朝、周王朝のころ、揚州の地に区分され、中原に影響を受けて文明化が進んでいくこととなる。

春秋時代には呉国に、戦国時代には楚国の版図下に置かれた。
前漢時代以降は、豫章郡下の宜春県の行政区に含まれた。

萍郷市

三国時代に至っても、引き続き、萍郷市エリアは呉領下の揚州豫章郡宜春県の行政区下に置かれていたが、三国時代も末期の 267年、宜春県から萍郷県が 分離・新設される(安成郡の管轄へ移籍)。ちょうど、豫章郡、蘆陵郡、長沙郡の 3郡が交わる地区となっており、交通の要衝でもあった。この当時、萍郷県役所は蘆溪古巌に開設されている。これが萍郷市域で最初に設置された県城となる。

時は下って、唐代の 619年、萍郷県役所が蘆溪古巌から 今の萍郷市中心部の鳳凰地区へ移転される(このころ、江南西道袁州の管轄下に置かれた)。

元代の 1295年、十分な人口規模を有した萍郷県は萍郷州へ昇格されることとなる。

明代初期の 1369年、全国的に州制が廃止され、再び萍郷州から萍郷県へ改編される。明代、清代を通じても、江西省袁州府の管轄下に属された。

なお、この地は孫文が 1906年12月に辛亥革命の発火点をつくった地としても有名で、共産党革命時代でも 劉少奇、李立三らがこの江西省の山岳地帯で決起している。

萍郷市

現在の 萍郷市中心部(安源区)には、唐代初期に築城されて以来の萍郷県城跡が清末まで存続していたわけであるが、今日では城門、城壁ともに完全に撤去されてしまっている。しかし、旧市街地の一帯に残る路地名や地名には、はっきりと城郭都市時代の記憶が刻み込まれていた。西門市場、小西門大橋、萍実橋(南門橋)、昌盛大薬房南門橋店、北門市場、北橋郵便局、城隍巷、懐王巷、正大街、東正街郵便支局、東門大市場、スーパー萍郷東門店、東門道口(バス停名)など。


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