BTG『大陸西遊記』~中之島仙人による 三次元的歴史妄想記~

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雲南省 昆明市 安寧市 ~ 人口 39万人、 一人当たり GDP 84,000 元(安寧市)


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  安寧州城(連然県城、安寧県城、阿寧州城、阿寧部)
  安寧市博物館
  三泊県城(1276年に新設。1725年に雲龍鎮へ降格。別称:那隴城、八約城。今の県街道)



昆明市中心部(五華区)から、西北部 バスターミナル(同じく五華区内)まで ①番路線バス(2元)で移動する。
この バス・ターミナルから 40分に一本、安寧行の郊外バスが運行されている(乗車時間 40分。12元)。運行時間 8:00~19:00。   http://www.piaojia.cn/changtuzhan/z1350/ xundian/

安寧客運バスターミナルは市街地のど真ん中に立地する。ここから連然街沿いにまっすぐ南下すると、安寧市博物館があり、さらに南下すると、古城地区に行き当たるという、分かりやすい位置関係にあった。

安寧市

近代以降、古城地区を中心に都市開発が進んだため、城門や城壁はおろか、多くの古民家群も撤去されており、古城時代の跡形はほぼ残っていない。
わずかな地名に、ほんのりと往時の名残が感じられるだけだった。官厢街、官厢巷、塩場巷、塩場村 など。


【 安寧市の歴史 】

紀元前 109年、前漢朝の武帝が雲南地方を征服すると、すぐに郡県制の導入が進められ、現在の安寧市 中心部(連然鎮)に連然県が新設される(益州郡に帰属)。
当地には 塩泉(塩類の多く含む鉱泉)があり古くから塩業が盛んであったため、もともと雲南省でも豊かな土地柄だったという。古代より、雲南省東部エリアの食塩供給を一手に担っており、前漢朝廷もこれに目をつけ塩官役所を開設する。

時は下って、三国時代の 225年、蜀の諸葛孔明が南征を決行すると、西回りで昆明を目指す。その途上にあった連然県城も作戦目標となったに違いない(下地図)。
孟獲ら地場豪族らを再帰順させると、孔明は 建寧郡(郡都は 味県城【今の 曲靖市麒麟区三岔】)を新設する。連然県もこれに統括された。

安寧市

263年に蜀を滅ぼし、280年に呉も降伏させて三国時代を統一していた西晋朝は 303年、建寧郡を廃止し、益州郡へ再編入させる。
東晋時代には 晋寧郡(郡都は 滇池県城【今の 昆明市晋寧区晋城鎮】)に属した。
南北朝時代の 494年、南斉朝の治世下にあって、連然県が安寧県へ改称される。引き続き、県城内では塩官役所が継承された。

時は下って、唐代初期の 618年、阿寧という 人物(今の昆明市東川出身)が牧牛中に、塩分を含んだ新たな鉱泉を発見すると、これを記念して安寧県が阿寧州へ昇格される。
最終的に 621年、「阿」と「安」の音が近かったため、阿寧州が安寧州へ変更される。
南詔国時代、阿寧部へ改編される(下地図)。

安寧市

さらに時は下って、元代の 1275年、阿寧部が安寧州へ再昇格される(中慶路に属した)。

安寧市

明代、清代には雲南府に統括される。
中華民国建国の翌 1913年、全国で州制度が廃止されると、安寧州が安寧県へ降格される。


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